蛍火と白狐




―――数時間後





「起きなされぇぇぇぇぇっ!!ふしだらですぞぉぉぉぉぉぉっ!!?」



「はいぃっ、すみませんっ!!」



怒鳴り声が聞こえて、思わず謝りながら起きた。今の私に怒ってたんだよね!?



「全く近頃の若者はだらしがない!寝るなら部屋で寝なさい、部屋でぇ!縁側で寝るなんて非常識極まりないでしょっ!」



すぐ傍に、かなり背の小さいお婆ちゃんが立っていた。私の身長の半分くらいしかなさそう。



とてもご立腹のようだけど、青年さんはまだぐっすり寝てる。



あ、寝顔可愛い。



なんて思ってる間にも、お婆ちゃんの怒りが増幅していく。



怖い怖い怖いっ、青年さん起きてぇ!