蛍火と白狐




「そそそそそその子、まさか言葉ちゃんの、お、お嫁さんんんん!!?」



何で皆してそういう勘違いするんだろうなぁ。しかもかなり動揺してるし。



「俺ぁそんなの認めねぇぞ!!」



「違うんですけど」



「許さねぇ……。許さねぇぞ女ぁっ!!」



……え、私!?



「……相手にするだけ無駄ですね。あんなの放っといて帰りますか」



ため息を吐いて、青年さんは高く高く跳ね上がった。た、高っ!?



軽やかに屋根に着地し、私を抱えながらも軽快に走る。



「待てゴラアアアァァァァ!!女置いていきやがれぇぇぇぇぇっ!!」



ひぃっ、追いかけてきてる!?か、顔が、般若みたいにっ……!



というか、周り見たら新幹線並みのスピードで景色流れていくんだけど!