蛍火と白狐




私が初めて見た海は、綺麗な青の海だった。エメラルドブルーとかそういうのじゃなく、純粋な青。



どこまでが海で空なんだか、てんで区別がつかない。



潮風が気持ちいい。



「あれ、言葉ちゃんじゃーんっ」



うん?



言葉ちゃん?



振り向くと、赤髪のかっこよさげな人が、青年さんをぎゅーっと抱きしめていた。



……あ、さっきのポスターの!



知り合いだったんだ。というか、言葉『ちゃん』?



「暫くぶりじゃねぇか。俺様に会えなくて淋しかっただろ〜っ。よしよし、わざわざ会いに来るなんて偉いぞ」



がしがしと青年さんの頭を撫でるけど、対する青年さんはものすごくうざったそう。



気のせいか、黒いオーラが見える。



心配して青年さんとイケメンさんを見比べてたら、イケメンさんが私に気付いた。