朝食を済ませてカフェを出る。カモメが2羽、空を滑っていた。



海が近いのかな。生まれてから私、海を生で見たことがない。だから、もしもあるなら見てみたい。



「海、ですか?」



「へっ?」



「行きますか?」



な、何でわかったんだろう。読心術が使えるのかな。うん、神様だし、使えてもおかしくないよね。



気を付けないと!



「生憎読心術は使えませんが、君の考えてることなら多少は読めます」



「!?」



何で!?絶対使えてる!だってドンピシャだもん。



「君の思考回路が単純なだけです」



「も、もう行きましょう!」



「ふふ、やっぱり君、からかい甲斐があります。面白いです」



面白くないっ!私で遊ぶなぁっ。