「神様ですから」
「あー、神様……。……あー、神様!」
そういえばそうだった。神様疑惑かけてたんだった、青年さん。ほ、本当に神様だったんだ。
青年さんはまたもやこてんと首を傾げる。
「また予想と違いました。もっと驚くかと思ったんですがね。どうやら一筋縄ではいかないようです。強敵現れたり、です」
強敵って……。
「それより、暇ですねー……。暇なのは大の苦手です」
そうなんだ。青年さんって一日中日向ぼっこしてそうなイメージがあるけど、逆なんだ。
「日向ぼっこでもします?」
……あれ?
「それ、暇じゃないですか?」
「日光を浴びるのは好きです。そのままうとうとして、いつの間にか寝てるという、あの感じが好きですね」
よくわからない人……。
「天気の悪い日は、代わりに本を読んで暇を潰してます」