蛍火と白狐




「む〜〜〜〜っ!

言葉くん言葉くん言葉くん言葉くん言葉くん、こーとーはーくん!!」



美少女さんはひっきりなしに青年さんの名前を呼んだ。



どうしたんだろう。



「……えーっと、何です?」



青年さんの方も、ちょっと戸惑ってるみたい。



「私の方が可愛いよね?」



美少女さんはくるりと一回転してニパッと笑う。わぁっ、可愛い!



「二人共『可愛い』のタイプが違うのでわかりません」



「でもでもっ、私のことは可愛いって思ってくれてるの!?」



「大人しければ、それなりに可愛いんじゃないですか?」



それなりっ!?それなりどころの可愛さじゃないと思う。



上の上の極上ですっ!!



「えへへ、言葉くんが可愛いって、私のこと誉めてくれたっ」



美少女さんは一気にご機嫌になって、くるくると回り始めた。