「蛍は可愛いわよ!超絶可愛いっ!!自らを卑下する必要なんかちっともないわ!」
熱弁を振るう雪白さん。……えーっと……。
「あの……。視力検査を受けた方がいいんじゃ……?」
「私の視力は2.0よ。そして、私の見立てには寸分の狂いも生じないわ」
いや、明らかに雪白さんの目がないと思う。寸分の狂いどころじゃないって。
「とにかく蛍は可愛いの。それでね、あのね?私の友達になってくれる?」
雪白さんは顔をちょっと赤くして、照れたようにそう言った。
わぁ、その仕草可愛いっ。私がやったら悲惨な結果に終わるけど。
今自分で思って哀しかった。
「うん。私でよければ」
雪白さんはぱあっと笑顔になり、机越しに私をぎゅっと抱きしめた。
「やったぁ!蛍大好きよっ!」
可愛い人だなぁ。
えへへ、何か良い人みたいだし、高校生活楽しめそうかも。