蛍火と白狐




「うぅ、それより、何でその子またこっちに来てるの!?帰したと見せかけてテイクアウトしたの!?」



「んなわけないでしょう。帰したんですけど、誤って卵を彼女の服に落としてしまいまして。

取り戻しに行ったら孵化しちゃってました。なので仕方なく彼女をこちらの世界に連れてきたんです」



「……ホントにそれだけ?」



「疑うんですか?」



青年さんが、ちょっと哀しそうに眉を八の字にした。



「そんなわけないよ!えへへ、そうだよね、言葉くんはそんな子に興味なんか持たないよね!」



美少女さんは無邪気な笑顔で言い切る。青年さんを信頼しているのか、はたまたそれも妄想なのか。



「えぇ、そうですね」



……なんとなく、美少女さんは青年さんに操作されてる気がするけど。