蛍火と白狐




「あぁ、僕に着替えさせてほしいんでしたっけ?」



「そ、そんなわけないですっ!」



「冗談ですって。ちゃんと女中さんを呼んだので、早く来て下さい」



私は渋々青年さんの方に行く。すると青年さんはニコッと笑って、





「なーんちゃって」





と言った。



「へ?」



その言葉の意味を理解出来ないまま、私はぐいっと引き寄せされた。



私はすっぽりと青年さんの腕の中に埋まる。だ、騙されたっ!?



「昨夜はあまり強い印をつけられなかったので、もう一度つけます」



「寝てる時にすれば良かったじゃないですか」



「あれ、寝込みを襲われたかったんですか?では次回からそうします」



「すみませんでした、起きてからにして下さい」



「ふふ、面白い人ですね」



そして、昨晩よりも長く、私の額にキスをした。うぅ、慣れない……。