蛍火と白狐




「えーっと、どこでしたっけ」



青年さんが私に背を向けて何かを探してる隙に、私は障子に手をかけた。



「っ!!」



私が開けるより早く、いつの間にか背後にいた青年さんが、障子をおさえた。



いくら力をこめても、びくともしない。力持ちに生まれたかった!



「逃がしませんよ、そう簡単には」



私は振り返って青年さんを睨む。



「それに、仮にここから逃げたせたところで、君はこの世界から出られません。

運良く世界を行き来出来る方に出会って帰れたとしても、君にはもう印をつけました。

この印が消えない内は、僕は例え君がどこにいようが、僕の元に呼び寄せることが出来ます。

つまり、君に逃げることは不可能なのですよ」