「彼女はこの霊狐の親です」
そう説明すると、納得したように頷き、私をまじまじと見つめる。
な、何?
「俺ぁ、てっきり嫁さん連れてきたかと思いましたよ」
お、お嫁さんっ!?
有り得ない、世界にどれだけ物好きな人がいたとしても、私だけは絶対に選ばない。
というより、選ばれない自信がある!
哀しい自信だけどね……。
「こんだけ可愛いんですから、ついでに迎えたらどうです」
ついでにって……。それに、私は可愛くなんかない。
「やです」
極上の笑顔ではっきりと言った。心なしか、青年さんの顔がキラキラ輝いてる気がする。
でもまぁ、普通の返答だよね。


