蛍火と白狐




眩しい光が収まり、そろそろと目を開ける。そこは今日来た場所と同じ、森の中。



「きゅーん」



弥緒が肩に乗っかってきた。



「ふふ、仲良しですね。さぁ、行きましょう」



青年さんは私の手を握り、何やら騒がしい方に歩いていく。



少しして、森の向こうに見えたのは町だった。想像してた通り、江戸時代のような、古風な町並み。



その中で青年さんの服装は、明らかに異色だった。



洋装が好きなのかなぁ。和服も似合いそうだけど。



「……あ、お帰りなさい、言葉様!」



町民の一人が、青年さんにそう声をかけた。





――様?





青年さんって、お偉いさんなの?



「はい、ただいま」



ニコニコと答える青年さん。とても偉そうな人には見えない。



「おや、そちらの彼女は?」