「私は雪白 ほのか。貴女の名前は、町野 蛍であってるわね?」
「う、うん……」
何だろう、この人。私が僅かに首を傾げると、雪白さんは満面の笑みを浮かべた。
「ふふ、やっぱりいい素材だわ。磨けば大物になるわね」
素材?大物?一体何の話だろう。
……ま、まさか私をりょ、料理して食べ……!?
「わわわ、私は美味しくないよっ」
すると、雪白さんはキョトンとして私を見た。そして、吹き出す。
「やぁね、違うわよ。貴女を食べようとしてるんじゃないから安心して。私はね、貴女の外見のことを言ってたの」
「へ……?外見……?あぁ、究極の不細工ですよね。わかってます」
私程の不細工は、他にいないと思う。世界一と言っていいんじゃないかな。
「えぇっ!?貴女、気付いてないの!?」
「へ……?」
気付いてないって、何に?