蛍火と白狐




「やはり、ダメですか……。うーん、困りましたね。本当なら君は置いて霊狐だけ攫いたいんですが、そうもいきません。


君も来ていただく他ありませんね」



……え?どこに?



その思いを見透かしたかのように、青年さんはニッコリと言った。



「僕達の世界に」



青年さんが言い終わるのと同時に、部屋の中が白く光った。



これ、泉に落ちた時と同じ!?つまり、また神様の世界に行っちゃうの!?



「酷なことを言うようですが、君に拒否権はありません」



「そんなっ……!」



朝には帰れる?学校は行ける?ほのかさんには、会えるの?



そんな疑問が渦巻く内に、光は強さを増し、私はたまらず目を閉じた。