蛍火と白狐




「こ、言葉っ?」



「お風呂上がりはいいですね、沢山いい香りがして」



「う、うん?」



「あと、温かいです」



「そりゃあ、ね、うん」



言葉は何がしたいんだろう。それより、す、すごく緊張するんだけど、この状態……。何ていうか、恥ずかしい。



胸の高鳴りがひどくて、ドクドクと内側から聞こえてくる。言葉にも聞こえるんじゃないかってくらい、心臓が大きく動いてる。気がする。



自然と顔が火照るのが自分でもわかる。お風呂で温められた身体が、また体温を上げた。



「お、お風呂は……?」



「入りますよ」



そう言いながらも、尚も抱きしめ続ける言葉。