蛍火と白狐




着替えてご飯食べてお風呂から上がると、言葉はリビングのソファーに座ってお笑い番組を見ていた。口の端が若干上がっていて、ニヤニヤしてる。



「お風呂いいよ」



「あ、はい」



言葉はテレビから目を離し、私をじっと見つめた。え
、何だろう、私、何か変かな。



「結婚生活って……、こんな感じなんでしょうか」



小首を傾げながら言葉はポツリと呟いた。何でいきなり、そんなことを……。



「男女二人に獣が一匹……」



「変なこと言ってないで、お風呂入ってきなよ」



「変ですか?」



「変だよ」



むしろ変じゃない方が変。



「それに言葉、結婚は嫌なんでしょ」



「……まぁ、はい」



言葉は歯切れの悪い返事をすると、ソファーから立ち上がって、私をぎゅっと抱きしめた。



……え、抱きしめた?