蛍火と白狐




『母さんが事故にあった。今、うめしそ病院にいる。命に別状はなく、一ヶ月の入院だそうだ。父さんも、あまり帰れそうにない。しばらく、言葉くんと二人で生活してくれ。母さんの所にも、見舞いに行ってやってくれな』



「お母さん……!」



お母さんが、事故にあったなんて、そんな……。私は急に身体の力が抜けて、その場に座り込んだ。



「お母さん……」



「大丈夫ですよ、僕がいますから。回復の手伝いをします」



「ほ、本当?」



涙交じりに言葉を見上げると、言葉は優しく微笑んで頷いた。そっか、言葉は健康の神様なんだもんね。良かった……。



私はほっと胸を撫で下ろし、ゆっくりと立ち上がった。



「お姉ちゃんのこと、明日お見舞いに行くついでに聞くことにする」



「そうですね」