蛍火と白狐




二人は一階へと降りて、リビングに来た。リビングにはいい匂いが充満している。



「お母さん、お腹減ったー」



「はいはい、今できたわよ」



キッチンから姿を現した、二人のお母さん。



「……おかあ、さん」



私のお母さんの若い頃にそっくりだった。病気になってない頃の、元気なお母さん。



何で、どうして。



私は混乱してくる。



だって、これが私の小さい頃の記憶なら、どうして私の知らない"お姉ちゃん"が出てくるの。



貴女は一体誰なの。ここは一体どこで、何がどうなってるのっ?



助けて、誰か助けてっ、誰か教えて!



「助けてっ……。助けて言葉っ!」