「おはよう、蛍。貴女はお寝坊が治らないわね、どうしてかしら」
「うーん、お姉ちゃんが起こしてくれるから?」
「ちゃんと自分で起きれるようにならないとダメよ」
「はぁーい」
小さな女の子はベッドから降り、二人は私の方を向いて歩いてきた。
「あ、あのっ、私は怪しい者じゃ―――」
弁解しようとした言葉を飲み込んだ。なぜなら、二人は私に目もくれずに歩き、私の身体を通り抜けて行ったから。
私と二人は、全く触れることができなかった。
「えっ……」
私は振り向いて二人に手を伸ばした。けど、私の手は二人の身体をすり抜ける。
声も聞こえてないみたいだし、どうなってるんだろう。
と、とりあえず二人についていこう。


