蛍火と白狐




「死ねっ、死ねっ、白髪なんか死んでしまえええぇぇぇぇ!!」


そうジタバタするも、翠くんに押さえつけられて動けないほのか。



「落ち着けよ!」



「これが落ち着いていられるモンですか!あの白髪は私の可愛い蛍に、蛍にっ……!」



そこでほのかが俯き、やっと大人しくなった。



「許さんぞおんどりゃぁぁぁぁぁ!!」



……のも束の間で、すぐにまた暴れ始める。何を怒ってるんだろう。私がどうかしたのかな。



「あ、あの、ごめんなさいっ」



ペコリと頭を下げて謝った。



「へ?」



ほのかはポカンと動きを止める。他の二人もポカンと私を見ていた。



……あれ?



「何で蛍が謝るの?」



「私が悪いんじゃないの……?」



「ち、違うわ!私は白髪に怒ってたわけでっ……。あーもう、勘違い可愛い!」



勘違い?



首を傾げた時、チャイムが響いた。あ、お昼休み終わった。



「ほったるーっ。一緒に帰りましょ」



先程とは一変、やけにご機嫌なほのか。まあいいかと思い、私はほのかの元へ駆けていった。