蛍火と白狐




「あ、切れた」



不意に言葉が呟いた。切れたって、何がだろう。



「印の効果ですよ」



あ、そうなんだ。確か印って霊力持ってるんだっけ。そうか、霊力を操れるだけじゃ足りない。感じとれるようにもならなくちゃ。



「そうですね、その方がいいでしょう」



……私は言葉を見る。



「何ですか?」



言葉はニコッと笑った。やっぱり、やっぱり言葉って……。



「……読心術、使えるでしょ」



「使えませんよー。君の表情が読み取りやすいだけです」



それでも、あんな的確に読み取れるものだろうか。にわかには信じがたい。



「信じなくて結構ですけど、頬出して下さい」



「あ、うん」



素直に出すと、すかさず言葉がキスをする。うー、何回やっても慣れないなぁ。



「死ねえええぇぇぇぇぇ!!」



ほのかの声が聞こえた。ほのかの方を見ると、どこから持ってきたのか手に金属バットを持って、翠くんに羽交い締めにされていた。



……何事?