蛍火と白狐




翠くんはコホンと咳払いをする。



「例えば、走ってくる敵の足元に小さな結界を作って転ばせる」



成る程。



「せこいわねー」



「うるっせぇな!でだ、移動手段でも使える。こんな風に結界の壁を段にして張れば、あっという間に階段の完成だ」



「すごいんだね、結界って」



ただ周りに張って守るだけじゃないんだ。色んな応用が利くなんて。



「後、壁を連続で斜めに張って、高い所から滑り降りることも可能だ」



「私それやってみたいわ!ねぇねぇ、入り口の所の屋根に登るから、滑り台やらせて」



ほのかが目を輝かせて結界の滑り台をせがむ。私もちょっとやってみたい……。



「はあ!?滑り台じゃねぇよ!」



「ケチー」



「スカートめくれますよ」



「ふふん、私は常に短パン常備してるから心配はご無用よ」



そう言ってスカートをめくってみせるほのか。あ、本当だ。私も常備しようかな。



「お前羞恥ってモンねぇの?」



「何よ、短パンはいてるんだから別に問題ないでしょ」



「お前ホントに女子かよ」



「どういう意味よそれ!」