蛍火と白狐




放課後、私はほのかに鍛えてもらうべく、ほのかの神社へ行った。



「さ、上がって」



私達は雪白家に上がる。この家に来るのは二度目だ。純和風の落ち着いた雰囲気なので、私は個人的に気に入っている。



「あら、ほのかお帰りなさい。蛍ちゃんと言葉くんも、いらっしゃい」



「お邪魔してます」



近くの部屋からほのかのお母さんが出てきた。相変わらず美人で、年を感じさせない。



「お母さん、地下使うわね」



ほのかの言葉に首を傾げた。



「あの、地下って……?」



「あぁ、この家の地下のことよ。私達は皆そこで修行するの。ついてきて」



「へぇ、地下で修行ですか」



ほのかの後をついていく途中、私はちらっと言葉を横目で見た。いつも通りの横顔。多分、何ら変わりはない。



「僕の顔、どうかしましたか」



「え、いや、何でもないの。ただね、ちょっと楽しそうだなって思って」



そう言うと、言葉は「えっ」と驚いたような顔で私を凝視した。



「何となくそう思ったんだけど、違った?」



「……中々侮れませんね、君」



つまり、当たりってことかな。