蛍火と白狐




「じゃあヴァン」



つーん。



「アレックス」



つーん。



「アレン」



つーん。



「じゃあ三尾だから、弥緒(みお)はどうかな?」



結構いい名前だと思うんだけど。



狐は、尻尾をぶんぶん振った。つまり、気に入ってくれたのかな?



「いい名前ね!何、和名が良かった?」



つーん。



「……こいつ、私に対して失礼じゃないかしら。むかつくわっ」



「ま、まぁまぁ……」



私は弥緒を見る。やっぱり可愛いなぁ、癒しの存在だ。



「ふふっ」



「で、弥緒飼うの?」



「うん」



「何食べるのかしら」



「……あ」



ドッグフード、は駄目だよね。どうしよ、わかんない。