―――蛍side
三人は暫く固まって何やら話し込んだ後、いきなり立ち上がって私の周りに座った。
……え、何?
「お前、強くなる気はあるか」
唐突に翠くんに問われ、私は首を傾げる。
……強く?
「例えば私の符術を使ったりよ」
「た、確かに私強くなりたいけど、でも私はほのかみたいにお巫女さんじゃないし……」
「あら、関係ないわよそんなの。霊力さえ持っていれば、誰でも使えるもの」
「そうなの?」
私は確か、霊力を持ってる。弥緒が見えるのがその証拠だって、翠くんのおじいさんが言ってたから。
なら、私もほのかみたいに強くなれる……?
「私、やりたい」
「その返事を待ってたわ!じゃあ早速、今日の放課後から修行よ」
「うん、有り難う」
ほのかは嬉しそうに笑った。私もつられて笑う。
お昼休みの終わりを告げるチャイムが鳴り、私は前より軽い心持ちで屋上を後にした。


