蛍火と白狐




―――言葉side






鬼神の手下の雑魚が現れてから数日、これといった出来事もなく、ただぼんやりと時間が過ぎていった。



退屈なのは苦手で、この数日は面白みに欠けた日常だったため、少々陰鬱な気分だ。



折角の澄み渡った晴天なのに、心中はまるで曇天。



しかしそんな僕の心よりも、隣でご飯を黙々と、一心に食べている蛍の方が暗雲が立ち込めているに違いない。



ここ最近はぼーっと何かを考えていることが多く、一人で百面相を披露してはため息を吐く始末。



あぁ、完全に悩んでいる……。



きっと彼女のことです、『自分に出来ることって何だろう、あれ、何にも出来ないじゃんこの役立たず』みたいな感じに違いありません。



僕ですね。えぇ、原因は言わずもがな僕ですね。



自分に出来ることをやればいいだなんて、そんなの言われたって何の解決にもならない。恐らく気休めにもならない。



むしろ蛍を更に追い込んだだけだ。



よし、落ち込む彼女の力になってあげましょうか。元々僕が悪いんですし。