「ねぇ白髪、鬼神の手下って一体どこから来たのよ?」
「以前、淵川家に黒い靄が発生したと話したのを覚えていますか」
「えぇ」
「あの靄は鬼神の力の一部です。恐らくは一部の靄がこちら側に残り、それが変化したものでしょう」
「てことは、まだその靄がこちら側に残ってる可能性があるってことか?」
「多少はあるかと思います」
つまりこの先もさっきみたいのが現れる。そしたら、また言葉と弥緒が戦う?
私は、足手まとい……。
ほのかや翠くんみたいに、不思議な力を使えるわけじゃない。何も出来ない。
私はこんなにも無力だ。
「手下の奴らの目的って、やっぱり弥緒とか白髪?」
「はい、敵ですからね」
「じゃあ必然的に蛍も危ないのよね」
「大丈夫です。僕が守ります」
そうでなければ死んでしまうから。でも、守る必要はあるのかな……?
何の役にも立たないし、言葉にとってはいてもいなくても同じ存在。
私は……。


