「……ん?」
言葉が私達に気付いた。数回瞬きをして私達を見つめた後、驚いたような顔で私達を指差す。
「なっ、何でここにいるんですか!?」
「弥緒が私達をここに連れてきたのよ!!ていうか、あんたここで何してんの!?」
「弥緒が?」
と、その時、シルエットが動き出した。言葉に一直線に向かっていく。
「あーもうっ、面倒くさい!」
言葉はそのシルエットを蹴り飛ばす。私達の何十倍も大きなそのシルエットは、私達の反対側へ飛んで行った。
す、すごい……。
「行きなさい、弥緒っ」
言葉のその声を聞いた途端、弥緒は待ってましたと言わんばかりにシルエットの方へ駆けて行った。
え、どういうこと?
「弥緒っ……」
「弥緒は大丈夫です。それより、怪我はありませんか?」
言葉は私達の傍に来て安否を確認した。
「こっちは何も問題ねぇよ。お前は……、って、聞かなくても無事に決まってるか」
「えぇ」
言葉は普段と変わらない微笑を浮かべて、当然だと言わんばかりに頷いた。


