蛍火と白狐




―――十数分後



一通り話し終えると、ほのかはポカンとした表情で固まっていた。



「……私の知らない内に、話がふくれ上がってんですけど……」



ほのかは俯いて、ワナワナと震えだす。そしていきなりバッと顔を上げ、



「何で黙ってたのよ!!」



と、叫んだ。



「私が無力だって言うの!?何の力にもなれない、ただの少女だって、そう言いたいの!?」



「そうではありません」



「じゃあどうして!」



「淵川家の人達が正式に仲間入りするまでは、君には内緒にするって決めてたんです。

君は蛍のためならどんな危険だって冒しそうですからね。ストッパーが必要だと思ったんですよ」



言葉はそう言いながら、翠くんを見てニコッと微笑む。



「……は?俺!?」



「君達、なんだかんだ言っていいコンビですから」



「「どこがだよ!!」」



「ほらね」



ほのかと翠くんは互いに睨み合い、言葉はそれを面白そうに見ていた。