「んー、それがよく判らないんですよね。昔はちゃんと商売の神様だったらしいんですけど。

記録も何もないし、知るのは昔生きた先祖達だけなんです。どうしてでしょうね?」



こてっと首を傾げる言葉は、見てて何か可愛かった。



「知らねぇのかよ」



「まぁ、細かいことは気にしなくていいじゃないですか」



呆れたような表情でため息を吐く翠くん。その横にいるほのかは、早く理由を聞きたそうにしていた。



「それより、早く説明しなさいよ白髪っ」



「君は僕の名前を記憶出来ないんですか?馬鹿ですか?」



「知っててあえて呼ばないのよムカつくからっ。いいから早く」



「……ちょっとムッ」



あえて感情を口に出す言葉。失礼ながら、とても可愛い。