蛍火と白狐




「すごいわ蛍っ!!神様の世界に行ったのね!!道理で捜してもいない筈よっ」



神様の世界……?



神様……?



もしかしてあの二人、神様だったの!?



「すごいわねぇ。蛍ちゃんは幸運の持ち主なのね」



「いえ、でも、ほんの一瞬でしたし、もう二度と会うことはないって言ってました。

それにあの二人が神様かどうかはわかりませんし……」



「でもそのほんの一瞬でも、神様の世界に行けたことはすごいことだと思うわよ?」



た、確かに……。



頷いた拍子に、制服から何かがコロンと転がり出てきた。



それは真っ白で、手のひらサイズなつやつやした卵形の……。





……卵。