蛍火と白狐




「君って本当に鈍感」



そ、そういえば、それとなく示唆する場面がいくつか……。



そっか、言葉は人間じゃなくて狐の神様だったんだ……。



で、でも!



「それは、関係ないと思うの。言葉が誤魔化すのは、単に言葉自身の性格だよね?」



狐の性格とか知らないけど、多分そうだと私は思う。



「……君も段々、僕に詳しくなってきましたね」



じゃあやっぱり、言葉自身の性格なんだ。それって、ずるい。



「君が気に病む必要はありません。君は何の関係もないただの人間なんですから」



「……!」



何の関係もない、ただの人間……。



その通りの筈なのに、どうしてこんなに苦しいんだろう。



痛い……。