蛍火と白狐




少しして、ほのかさんとそのお母さんが入ってきた。



「早速だけど蛍、泉に落ちた後、どこか知らない世界に着いたでしょ」



「うん」



「どんな世界だった?」



「えっと、そう聞かれると困るんですけど、私が着いた先は森の中でした」



「誰かに会った?」



「あ、はい、青年さんと美少女さんに会いました」



「そ、その二人って、髪の毛とか白かった?あと、名前とか」



「青年さんは白かったです。美少女さんは金色でした。

名前は確か、コトハさんとイロハさんって呼び合ってたと思います」



ここまで話すと、二人の表情がかなりキラキラしてることに気が付いた。