蛍火と白狐




きゅうきゅうと、弥緒が小さな姿に戻って鏡華の傍に来た。



―――ごめんなさい。



弥緒は何度も何度も繰り返し、謝罪した。



「別にええ。お前を責める気なんか毛頭あらへんからな。元はと言えば、お前が悪……、って、涼香がおらへん!!」



辺りを見回すも、涼香の姿は見当たらなかった。気配も消えている。



……逃げられた。



「何ちゅうヤツや!!」



「……本当に大丈夫なんですか」



「ウチを甘くみんなや。このくらい、大したことない。義手作ったるわ。

あーぁ、ぼろぼろやん、部屋。てか、蛍の方こそ大丈夫なんか?」



「医務室に運んで寝かせましょう」



「せやな。さて、緊急召集や」



鏡華は城の皆を集める作業に取りかかった。



僕は蛍を抱き上げ、医務室まで運んでベッドに寝かせる。



顔色は蒼白で、まるで生きた人間とは思えない程生気がなかった。



……てっきり、涼香の呪いをかけられていたと思っていたのに。



違った。



……ねぇ蛍、教えて下さい。



今の君は本当に君ですか?



「君はどこにいるんですか―――?」