蛍火と白狐




―――言葉side





蛍が気絶した。けど、今はむしろそっちの方が都合がいい。



「鏡華っ!!」



痛みに呻く鏡華の元へ駆け寄れば、彼女の腕は見事に両断されていた。



急いで千切れた腕を本体に、と思って拾った時、それが不可能なことが判明した。



「……長さが足りない……!」



恐らく弥緒に食い千切られたため、破片が飛び散った、あるいは弥緒に食べられたのだろう。



「くそっ!」



繋げられないなら早く傷口を塞がなければ、出血多量で死んでしまう。



急いで力を使えば、間に合ったようで、何とか傷口は塞げた。



「さんきゅ、な、言葉……」



「この馬鹿娘っ、確かに止めろとは言いましたが、こんな無茶をしろとは言ってません!!」



「しゃあないやろ、霊狐に下手に怪我させられへんし、涼香を殺されてもあかん」



「もっと他に方法があったでしょう!?」



「咄嗟に出てしもうた行動や。今更つべこべ言うてもどうにもならへん。ウチなら平気やから、な」



「この阿呆!!」