蛍火と白狐




「あぁ、早く死ねばいいのに!!」



ドクンッ!!



破裂しそうな心音がしたかと思った時、突然部屋が暴風にみまわれた。



「何やっ!!?」



「不味いっ、弥緒の暴走だ!鏡華、霊狐を止めて下さい!!」



「わ、わかった!!」



風は吹き荒れたまま未だやまない。前が見えない、状況が掴めない。



弥緒が暴走……?



「……っ、弥緒?どこにいるの?」



手探りで弥緒を捜すと、何かふわふわしたものを掴んだ。



何、これ。弥緒じゃない。弥緒にしては大きい、大きすぎる。



「わっ!!」



いきなり変なふわふわしたものに包みこまれ、そのまま持ち上げられた。



変な浮遊感が襲ってくる。



「止まれ霊狐!!怒るのは解るが、神殺しは重罪やで!!

いくら霊狐のお前でも、役目を終えた後には殺される可能性がなきにしもあらずやっ!


って、あかん!!」



鏡華ちゃんの悲鳴が聞こえた後、ガラガラと建物が崩れる音がし、私は投げ出された。



「きゃあっ!!」



身体の節々に衝撃が走り、鈍い痛みが襲う。



一体何がどうなってるの?