蛍火と白狐




「あはっ……。

ははははははははははっ!!

何て顔してるの鏡華っ?ボクとの再会、そんなに嬉しい?」



空を思わせる綺麗な長髪に、あの闇みたいな黒い瞳……。



初めて会う。だけど判る。この人から漂う異様な気配。



嫌だ。



果てしなく嫌だ。



彼の瞳が、私を映した。



「……あれ?この子誰?」



彼が一歩、私へ近付いた。ただそれだけで、恐怖が波のように押し寄せてくる。



「蛍に近付くな、涼香!」



鏡華ちゃんが私の前に出て、庇うように両手を広げた。



「蛍……?聞いたことないや。それで、誰なの?鏡華の大事なお友達?」



「友達なわけあるかいっ。てかお前、ほんまに蛍のこと知らんのか?」



「知らないよ〜。ボクは一度会った人の顔、忘れたりしないもん」



「どうゆうことや……?」



鏡華ちゃんは険しい顔をして言葉を見る。言葉はふるふると首を横に振った。