「お前の結婚に関してや」
「はあっ!?」
その返答に、言葉が今まで聞いたこともないような荒い声を上げた。
「お前が全然結婚せぇへんから、桐葉様が婚約者選んどるっちゅー噂やで」
鏡華ちゃんはやや不機嫌そうに言い放つ。言葉は唖然とし、呆れたようにため息を吐いた。
「ウチにせぇへんか?見た目通りええ女やろ?結婚して損はないでっ」
鏡華ちゃんは誇らしそうに胸を張るけど、どう見たって子供。結婚出来る年齢じゃない筈。
この世界にそういう法律があるのか知らないけど。
「鏡華、百害あって一利なしという言葉を知っていますか?」
「この上なく最低な答えやな」
「第一、当主同士の結婚は禁じられてますからね」
「……解っとるわ!冗談に決まっとるやろ」
「そんな膨れっ面で言われても……」
言葉って確か二十歳なんだよね。何でそんなに結婚を急がなきゃならないんだろう。
まだ若いのに……。


