蛍火と白狐




「さ、着きました。どうぞ中央のソファーに。私はお茶を淹れてきますね」



メイドさんは扉を閉めて出ていき、私達は言われた通りソファーに腰をかけた。



それにしても立派な建物だなぁ。あの子はここの研究員か何かかな。



「……君、また勘違いしてますね?」



「へ?」



言葉が少しにやにやしながら私を見ていた。この表情、何かあるな。



私が勘違いしてるって、一体何に?



「すまへん、遅れた」



女の子が入ってきた。



……そろそろ鏡華ちゃんって呼ぼうかなぁ。いやでも、何となく怒られそうな気が……。



「お前らがこっち来たんは好都合やった。ちーと小耳に挟んだ情報があってな」



鏡華ちゃんの真剣な表情に、私達の顔も引き締まる。



「お前の父ちゃん、桐葉(きりは)様な、とうとう最終手段に出ようとしてるで」



「……何のですか?」



言葉は訳が分からなさそうに首を傾げた。最終手段……?