蛍火と白狐




「……分かった、協力をしよう」



「有り難うございます、翠くん」



良かった、仲直りしてくれるんだ。



「ところでこちらのお嬢さんは?」



お嬢さん、お嬢さんって、あ、私?おじいさんの方を見ると、興味津々そうな目とぶつかった。



「俺のクラスメイト。その霊狐の親だ」



「ほぉー、成る程のぅ。霊狐が見えるということは、それなりに霊力を持ってるんじゃな」



あ、そうなの?そっか、普通の人には見えないってことは、私は普通じゃないのか。



「可愛いお嬢さんじゃのぅ」



「あ、有り難うございます……」



可愛くなんかないって否定したいけど、今のは所謂社交辞令というやつだろうから、素直に受け取っておこう。



「てか、何で町野連れて来たんだよ。いる意味なくねぇか」



「いいえ、彼女には傍にいてもらわないと困ります」



弥緒がいるから、ね。何があってもいいように、常に傍にいないといけない。



「それに、華があっていいじゃないですか」



「そうそう。若い娘さんがいると場が潤うのぉ〜」



私にそんな力はない。