蛍火と白狐




「!!」



突然、フェンスから薄い灰色の光が、壁のように空へと伸びた。



その光は屋上を囲っていて、ある程度伸びたかと思ったら光は中央に集まり、私は閉じ込められる形になった。




一体何が起きたの!?




「おい町野、俺はこっちだ」



私が唖然としていると、後ろから声をかけられた。



あれ、聞いたことのある声……。



正体を確かめるべく振り返ったその先に。更に上に、偉そうに足を組みながら悠々と私を見下ろす影一つ。




「こういう展開は予想外でした、てか?ついでに言うなら俺の正体も意味不明、だろ?」




「だ、誰……?」




それは。



髪の右側が白く、左側が黒い、着物姿の男子。だけどどこかで見たことたる気がする……。