蛍火と白狐




そして放課後、私は生まれて初めての果たし状を握りしめ、屋上の扉の前に立つ。



やっぱり不安だなぁ。大勢の女子とかいたりして……。



ううん、そんな少女マンガチックな展開有り得ないよ、この不細工な私に限って。



大丈夫、大丈夫。喧嘩になりそうだったら逃げればいいの。逃げるが勝ちっ!



私は深呼吸をして落ち着き、決心して扉を開けた。





の、に……。





「誰も……いない……」



だ、騙された?もしかして偽りの手紙?



『自惚れんじゃねぇよバーカ、お前になんか例え果たし状だとしても手紙出すわけねぇだろ』



……みたいな?