蛍火と白狐




「どうしました?」



言葉がいつの間にか肩越しにひょいっと覗いていた。



「な、何でもないよ」



私は手紙を鞄にしまう。知られちゃ駄目なんだもんね。秘密はちゃんと守りますっ。



「……?隠したのはラブレターだからですか?」



ラッ!?



「ち、違っ「何ですって!?蛍にラブレター!?どこの身の程知らずよっ」だから違うのっ」



「え、違うんですか?だって放課後に屋上のパターン、加えて今の筆跡は男ですよ?」



「見たの!?」



「ばっちり見ちゃいました」



「というか白髪頭、あんた、筆跡だけで性別わかるの?」



「わかりますよ」



え、すごい!筆跡だけで判別出来るなんて、やっぱり神様は違うなぁ。



「……ふぅん」



「あれ、信じてませんね」



「だってあんまり信用してないもの」



「まあ、確かに今のは嘘ですけどね。で、行くんですか?」



え、嘘だったの?



「う、うん、行くよ」



すると言葉はどこか楽しそうに笑って、「校門で待ってますね」と言った。