蛍火と白狐




即座に謝った女の子。言葉はすごいなぁ。



「あー、こないなテンションでいたら疲れてまうわ。もう帰る」



女の子は大きく伸びをして、私達は廃工場から出る。



もう陽が傾いていて、そろそろ帰らないとお母さんに心配かけちゃう。



「おい、蛍とか言うたか」



「う、うん」



「弥緒のこと、大事にせぇよ」



「言われなくても、大事にするよ」



「そうか。ならええんや。あ、おい髪の長いの。家まで送ったるさかい、こっち来いや」



「ほのかよ、雪白 ほのか」



「何でもええわ。ほな、行くで!!」



女の子がそう言った途端、二人の姿が手品のようにパッと消えた。



「僕らも帰りましょうか」



「……うんっ」