蛍火と白狐




「殺すつもりで、いたんだね?」



女の子の話を遮って、その先を続ける。気まずそうに、女の子は「せや」と答えた。



「こちら側の生き物があちら側に行くと、七日間でこちら側に関する記憶を失くしてまう。

こちら側に帰そうにもここがどこだかわからん。かと言ってあちら側に永住させるわけにもいかん。

特別な理由がない限りな。こちら側の記憶を失くさんためには、条件があんねん」



「条件?」



「あちら側の、神と呼ばれる僕ら、それか町民と結ばれることです」



「それは簡単で難しい条件ね」



「せやな。簡単だったりムズかったり、どう捉えるかは人それぞれ異なる。

まぁ、そんなわけやねん。

どや。これ聞いてどう思った?残酷か?冷血か?人情ないか?」



どうって……。