蛍火と白狐




「やですよっ。何で僕なんですか、誰だっていいでしょう」



「ううううるっさいねんお前はほんまにぃぃぃぃぃっ!!!

黙って食えやタコ!!そんなんやからお前はいつまで経っても駄目なままなんや!!」



「何がですっ?」



「あぁぁあっ!!何でわからへんのや!!ウチはただなぁっ」



女の子が大きく息を吸い込んだ。






「お前を世界で一番愛してんねんボケェェェェェ!!」






空気がビリビリと震えた。何てすごい声量!!じゃない、こんな大通りで何叫んでるの!?



「羞恥心とかないんですか?こんな人通りの多い所で叫ぶようなことじゃないでしょう」



「煩いわぁ、ほんまにぃっ!ウチがどこで何叫ぼうがウチの勝手や。てなわけで食えっ」



「近所迷惑なんですよ。食べませんから」



「嫌や嫌や嫌や嫌やっ!こうなったら是が非でも食わせたる!!」



女の子が林檎片手に走ってきた。