蛍火と白狐




―――放課後





帰り道、三人で帰路を歩いていたら、突然言葉がため息を吐いた。



「しつこいですね」



そう言って、後ろを向いた。私達も何だろうと思って後ろを向くと、小さな女の子が立っていた。



「ふん、ウチがしつこいんは今に始まったことやないやろ。何を今更言うてんねや」



「まぁ、そうですけど」



女の子は、二の腕にかかるツインテールをさっと払う。その色は深緑で、動く度に煌々と輝いた。



小学生くらいの子で、それなのに気品や大人っぽさを放っている。



「ウチから逃げようなんざ五十年早いわ。観念して実験体になれや!」



「嫌ですよ。絶対君の実験体なんかになるもんですか」



「この林檎を一口食べるだけでええねん」



「どうせアレでしょう、白雪姫の擬似体験的な林檎でしょう」



「ようわかったな。そうや、コレは白雪姫をモチーフに作り出した新・睡眠薬!!

食べた瞬間眠りに陥り、しかも異性からのキスでしか目を覚まさんという究極の林檎や!!

食え!!」