蛍火と白狐




「ご飯、食べようよ。喧嘩してたらお昼休み終わっちゃうよ」



何とかしてとめないと。ご飯も食べたいし、この状態のキープはそろそろ恥ずかしい。



「蛍がそう言うなら、私は構わないわ。そうよね、ご飯にしましょう」



「はい、お腹もすきましたし。蛍の作ってくれたお弁当、楽しみです」



その言葉に、ほのかがフリーズした。全てが停止してる。姿勢も表情も呼吸も。



「……何ですって?」



心無しか、声のトーンが数段低くなってる気がする。



どうしてだろう。



「蛍の手料理?手作り?愛妻弁当!?」



「飛躍しすぎです」



「何でよーっ!蛍、こんなのに手料理なんか振る舞わなくていいのよ!?」



「え、でも、お弁当は私が作る係だし、作らないとお昼……」



「食べなくていいわ。それか購買で買えばいいのよ」



「でもそうするとお金かかっちゃうから、それに、行くの面倒だと思うし……」



「もー、蛍いい子!」



そして更にぎゅっと抱きついてきた。あう、離れてもらうつもりが逆効果に。