蛍火と白狐




「僕は……」



「蛍〜〜〜っ。お昼よ、ご飯食べましょっ」



ほのかさんが楽しそうに抱きついてきた。



「……」



「……」



そして、ほのかさんと青年さんが無言で睨み合う。この言い様のない睨み合いと密かに散る火花は一体?



「白髪頭、その手は何かしら?私の蛍に気安く触れないでくれる?」



「僕の名前は言葉ですって何回言えば覚えるんです?脳が正常に機能してないんじゃないですか?

大体彼女は君のものではないでしょう。誰のものでもありません。別に触れたっていいじゃないですか」



「あんたの名前なんて死んだって呼ばないわよ。

蛍は私の友達よ。私は"友達"という言葉を省略して言ってるだけ」



「なら尚更触れられない理由はないじゃないですか。僕だって友達ですよね?」



「へっ!?え、友達……?」



友達ではないと思う。



……じゃあ何だろう?