蛍火と白狐




―――昼休み




三限の終了直後、待ちに待ったお昼休みの時間に。隣の青年さんは、机の上で死んでいた。



しーんとしていて、まるで生気を感じられない。



「あ、あの……。大丈夫?」



心配になって尋ねると、青年さんは少しだけ顔をこちらに向けて、私を見た。



髪の隙間から覗く瞳は、全く輝いてない。かっこいいけど、まるで壊れた人形みたい。



「……退屈です……」



退屈や暇が苦手って本当なんだ……。楽しくないもんね、授業なんて。



スッと、青年さんの手が私の袖をきゅっと掴んだ。



「……何でもいいので構って下さい」



きゅーんと切なくなるような声で言われる。おまけにすごく哀しそうな目で見てくるから、嫌でも構いたくなった。





でもね。





「私みたいなのにに構ってもらったって嬉しくないでしょ?」



そう。



私みたいな、不細工に構ってもらったって、不快になるだけ。